サッカー日本代表を強くする為の勉強~その4~サッカーの見方

こんにちは。

今日はサッカーの見方に関して、記事にしていきます。

最近木崎伸也さんの著書であるサッカーの見方は1日で変えられるという本を読み、わかりやすかったので本記事では、その内容にたびたび触れていくことにします。

というのも、過去の記事でサッカーを見て勉強しましょうという内容を書きましたが、実際どういう風に見ればいいの?というのが僕自身うまく説明できない部分があったのですが、この本にわかりやすく書いてありました。

この本ではチーム・選手・監督の良しあしを試合を見ている中で判断する方法について書いてあります。

チームに関してどこを見るべきか

 

 

 

僕は以前、日本代表とかJリーグの試合はわくわく感が少なくて面白くないと書いていたのですが、「わくわく」という抽象的な言葉でなく、具体的な言葉にすると、この本を参考にしながら文字にしていきます。

わくわく感が少ない→チャンスの数が少ない→うまく攻めることができていないという言い換えができ、

この理由を掘り下げていくと

①ボールを持ってから次のプレーに移るスピードが遅い

これは周囲の選手のアクションが少なく、パスコースがないことが原因にあげられます。僕がよく観るイングランドプレミアリーグの選手は、ボールを受けてから次のアクションを行うまでの時間が1.6秒程であるのに対し、Jリーグは3~4秒という数字だそうです。

②縦方向のパスが少ない=リスクとチャンスを伴うチャレンジが少ない

正確な足元へのパスが出せる選手が少ないことが原因にあげれあれます。木崎さんの本では、足元へのパス・スペースへのスルーパス・スペースに走りこむ選手の足元にピンポイントで合うパスの3種類に分類しており、このピンポイントパスが最も難易度が高く、日本人ではそれができる選手というのは少ないそうです。正確に蹴る足の技術だけでなく走りこむ味方選手のスピードを計算する目が必要なのです。バルセロナのサッカーが密集地帯でも頻繁に成功する理由は中盤の選手がみんなこの最難関パスを蹴ること・受けることができる能力があるからなんだそうです。

③選手間の距離が遠い

監督の指示であえて行っている場合、あるいは指示がないことで選手がバラバラにポジショ取りをしてしまっていることが1つ目の原因にあげられます。これは僕の考えですが、ザック時代はもう少し全体が近い距離にあり、常に周囲がパスコースを作り出す動きを行い、リスクのある場所でもボールを取られないパスの出し入れができておりました。しかしハリルホジッチになってからは選手間の距離が少し遠くなってしまった印象があります。現にそういうプレーで存在感を出すのが香川選手で、最近はパフォーマンスの低下を指摘されています。もともと細かくボールを回し、ボールに触れる回数を多くすることでリズムをつかむタイプなのでそういうことがパフォーマンスの低下につながっているのではないかなと個人的には予想しております。

つまりこの3種のわくわく感の要因に注目することが僕の中で試合におけるチームの見方だと考えています。

監督に関してどこを見るべきか

 

 

 

これは試合の見方と少し異なるかもしれませんが、監督の力は本来、試合内容を見るべきであって、交代うんぬんだけではないと思いますが、最近は交代が遅いから解任だ!なんてこともよく耳にします。監督にとって最も重要なパートは下記3点のはずなんです。

○効果的な戦略を立てること

○選手に練習で戦略をしみこませること

○選手を最高の状態でピッチに送り出すこと

試合は選手が戦略を忠実に実行し、成否の答え合わせをする場です。で、不足の事態(故障・相手側の戦略変更など)が起こった時に初めて戦略修正や選手交代を行います。

 

観戦する際は監督がどういうコンセプトで今日の試合に臨んでいるのかどういう意図で交代したのかを考えながら見るのが良いと思いますが、あくまで交代は博打であって用意していたものではないケースが多いので、そういう程度の目で見るのが良いかと思います。

 

もちろん個人的にはどうにもならない状況で博打をしない監督は好きではないですが。

 

他には選手の力を引き出せているかを見ることも重要です。

 

交代に納得していなかったり、戦う気持ちがプレーから感じられなかったり、守備意識が高く、自分のミスは自分で取り返そうという気持ちが感じられたり、そういう選手のメンタル面のコントロールも監督の手腕の一つでしょう。

 

選手に関してどこを見るべきか

 

これは一番難しいところですが、僕なりに思うのは、

かしこいかどうか。何を考えているか。

そのままですが、どこにポジショニングして、どういうプレーを選択するかです。

 

サッカーとは結局ゴールを取るために何をするかですが、僕は特にドリブル・トラップする方向は最もサッカーIQが高いかを判断できる部分だと思っています。

 

相手選手がこういう動きで守備をしてくるからこっちにドリブルしよう、こっちにトラップしようというような感じです。

 

1対1の守備の動きを予想することはそれほど難しいことではありません。

 

この選択によって次のプレーの選択肢が広がったり狭まったりするだけでなく、味方選手のオーバーラップの時間を作り出すことも可能です。

 

前を向くトラップをすれば前方180°に対してパス・ドリブル・シュートの可能性が出る半面相手にボールを取られるリスクもでます。相手選手から離れるトラップを行えばボールを失うリスクが減り、味方選手の攻め上がる時間を作り出すこともできます。

 

くるくる回りながら周りを見渡すトラップ(有名なのはベッケンバウアーターン)という選択もあります。

 

なぜその方向へのプレーなのかを予想し、選手のかしこさを見るのが良いと思います。

 

ちなみにかしこい選手というのは具体的に言うと、リスクのあるプレーをしてチャンスを演出することもあるのにボールロストが少ない選択の良い選手であると僕は思っています。

※個人的にかしこさこそが日本人が戦えるフィールドだと思っていますので。

 

まとめると、チームのわくわく感・監督の手腕・選手のかしこさをキーワードに試合観戦するとよりサッカーのことがわかるようになると思います。

 

それでは(^^)/

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