ある友人から聞いて思った話

今日はある小学校の教師をしてる友人(仮称:エトー君)から聞いた話を書きます。

 エトー君は学生時代、サッカー部に所属しており、その経験を活かして赴任先の小学校でサッカー部の顧問をしていました。小学生のサッカーというのは、みんながボールに集まってボコボコ蹴りあうという要素が強いので、何より大事なことは相手の陣地でプレーする回数を多くすることなんだそうです。特に守備時にボールカットしてから、遠くへ飛ばせるコがいるかどうかが相手ゴールに迫る数に大きく影響します。エトー君の赴任してる小学校は、学校対抗の試合を実施しており、子供達はそれに向けて日々練習しています。エトー君は小学校の教師として子供達に、頑張って練習してなにかに「勝つ」という経験をさせてあげたいという想いを持っていて、どうしたら勝てるか自分なりに考えながらサッカー部顧問に取り組んでいました。

 ある時、エトー君は壁にぶつかりました。自分が学生時代サッカー部に所属していた時に、ボールをうまく蹴る方法をちゃんと教わっておらず、このままでは子供達にボールを遠くへ飛ばす蹴り方を教えることができなかったのです。そこでエトー君は僕に蹴り方を教えて欲しいと相談してきました。

 早速僕たちは2人で公園に行って、ボールを蹴る練習をしました。その日はちゃんとミートする感触をつかめませんでした。後日今度は、僕のまわりで最もキックのうまい中学の同級生(仮称:エザキ君)に声をかけ、3人で公園で練習をしました。さらにその次に再び僕とエトー君の2人で公園に行った際に蹴る方法をつかむことに成功しました。エトー君はこれで子供達に教えることができると僕にお礼を言いました。エトー君がこの後どうなったかは聞いていないのですが、実は僕にも同じような経験があって、そこが一番お話ししたいところなんです。

 このエピソードで一番びっくりしたのが、僕もエトー君同様に蹴る方法を知らなかったことです。僕も中学時代にサッカー部にいましたが、蹴る方法を教わったことがなく、蹴ることができないまましばらく経ち、大学生になってから兄貴に公園で教わり、一人で練習して蹴る方法を身に付けました。

サッカーの基本は、「ボールをきちんと止めて蹴ること」という言葉がありますが、蹴る方法を教えないサッカー部がこんなにあるものなのかとびっくりしました。もしエトー君と僕がもっと早く蹴る方法を身に付けていれば、サッカーはもっと面白かったんだろうなと思いました。

入り口(今回でいう蹴る方法)からちゃんとガイドしてあげれたら、その先はもっと面白く続き、ひいてはサッカー人口の増加にもつながるんだろうなと感じました。

とても貴重なことに気づかせてくれた経験で、僕からもエトー君にお礼を言いたいと思いました。

それでは(^^)/

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